半導体と露光装置の関係を知る

身近な製品に使われる半導体
半導体は、電気を通す導体と通さない絶縁体の中間的な性質を持つ物質で、集積回路やトランジスタなど、さまざまな電子部品の基盤として使われています。
家庭用の電化製品、自動車、スマートフォンといった日常生活に欠かせない製品に広く利用されており、現代社会を支える重要な存在です。
さらに、医療分野でもCTスキャンや手術用ロボットなどに半導体が搭載されており、人命を守る役割も果たしています。
最近ではAI(人工知能)やIoT関連機器にも多用されており、今後ますます需要が高まると予想されています。
半導体の製造プロセスとは
半導体を製造するには、大きく分けて設計・前工程・後工程という3つのステップを踏む必要があります。
最初の設計工程では、半導体に必要な回路を設計し、次の前工程ではウエハーと呼ばれる基板に回路パターンを形成します。
この際に使用されるのが、半導体露光装置です。
露光後は、回路を定着させるための加工工程へと移ります。
そして後工程では、完成したウエハーをチップ単位に切断し、それをパッケージ化して電子機器に組み込めるようにします。
これら一連の工程は極めて繊細で、高い精度とクリーンな環境が求められるため、専門の装置と技術者による管理が不可欠です。